仮想通貨TRON(トロン)は、バイナンスで行われたICOが30秒で完売したという異例の人気を誇ります。そして今なおバイナンスでは毎日多くの売買取引が行われています。
TRONには「ビットコインキャッシュこそが真のビットコインである」という発言で知られるジハン・ウー氏も関わっていることから、より一層の注目も集まっています。
また、TRONの生み出した非営利団体トロン財団のCEOは、中国の人気SNSアプリ「PEIWO」のCEOでもあります。
今回の記事ではTRONの、特徴・ロードマップ(開発内容)・将来性・チャート・取引所・購入方法などを紹介します。
(記事中のデータは記載がない限り2018年1月21日のもの)
TRON(トロン)の概要
概要
- 通貨単位:TRX
- 発行上限枚数:100,000,000,000TRX
- 発行済み枚数:65,748,192,475TRX
- 公開日:2017年8月
- 取引認証システム:Proof of Replication(PoRep)
- 時価総額ランキング:14位
TRONの特徴
TRONはお金として利用できますが、ブロックチェーンを利用したコンテンツプラットフォームになります。
TRONを説明するには、YouTubeやニコニコ動画が一番わかりやすいですね。
YouTubeやニコニコ動画には「管理者」がいます。コンテンツを提供する側は利益の多くを「管理者」に取られてしまいます。閲覧者は公告が鬱陶しくても我慢するしかありません。言いなりになるしかないのです。
ですがTRONには「管理者」がいません。トロン財団は非営利団体です。
発信する側は、無料でブロックチェーン上にコンテンツを保有・保存し、公開ができます。
閲覧する側ですが、YouTubeで面白そうな動画を探そうとすると、つまらない動画にばかり行き当ってうんざりすることがありますが、これもなくなるでしょう。これはSTEEMやALICEのように、質の高い記事がユーザーによってきちんと評価されるのと似た仕組みができるからです。質の高いコンテンツを簡単に見つけることができるでしょう。
ココ注目!パーソナルICO
ユーチューバーが個人に対して投資を行うVALU(バリュー)が2017年8月に話題になりましたね。本来、VALUは投資というよりも、好きなユーチューバーを応援したいという気持ちが大きいはずです。
コンテンツ発信者を応援したいというファンは、そのクリエイターがTRONでICOを行ったら、そこにお金を出してトークンを購入することができます。
好きなクリエイターのトークンを購入したら、有料コンテンツが無料で見られるといった特典を考えているようですね。もちろん保有するトークンが値上がれば利益も出せます。
TRONIXとTronPower(TP)
TRONとはプロジェクト名で、TRONIXが通貨名・TRXが通貨単位になります。TRONのほうが広く普及してしまいましたね。
TRONをロックすると、保有量やロックした時間によってTronPower(TP)という報酬が貰えます。TPはTRONの投票権で、TPは売買も譲渡もできません。
TRONのロードマップ
TRONのロードマップは2023年まで公開されています。具体的な開発内容を見ていきましょう。
2017年8月~2018年12月
エクソダス:分散型ストレージと呼ばれる、ブロックチェーン技術を使ったプラットフォームの構築し、ユーザーに提供していきます。これにより、クリエイターがコンテンツを保有・保存・公開できるようになります。
2019年1月~2020年6月
オデッセイ:より良いコンテンツを提供者したクリエイターがより多くの報酬をもらえるようなシステムの構築をする。
2020年7月~2021年7月
グレートボヤージュ:所得の測定・配当の支払い・サポーター管理の3つの課題を解決します。
2021年8月~2023年3月
アポロ:クリエイターがパーソナルICOを行えるようにします。
2023年4月~2025年9月
スタートレック:オンラインゲーム用のプラットフォームの開発をします。
2025年9月~2027年9月
エタニティ:ゲームクリエイターがTRONのプラットフォームを利用して資金を集めたり、投資家がゲームに投資できるようにします。
TRONの将来性
冒頭でも述べましたが、TRONのCEOは中国の人気SNSアプリ「Peiwo」のCEOなので、TRONは「Peiwo」への導入も決定しています。
一見すると将来性が期待できるように思えますが、注意したいのは、中国の人口は14億人弱ということです。そのうち「Peiwo」の会員数は1000万人以上とされます。つまり140人に1人の割合でしか登録者がいないことになります。
もちろん1000万人以上のユーザー数はすごいことです。ですが、あまりに購入を煽るような言葉には注意して、冷静に投資をするようにしましょう。
TRONには一時ホワイトペーパーの盗作疑惑が浮上しました。CEOのジャスティン氏は「ホワイトペーパーの翻訳にはボランティアが携わっていて、参考にした文献の記載をしていなかったことが原因である」と釈明しました。
※現在公開されているホワイトペーパーは新しいものです。
ここまで少し辛口に書いてしまいましたが、「職業:ユーチューバー」に憧れる方は多いはずなので、真面目に開発されたなら将来性は期待できると思います。
TRONのチャート(価格推移)
2017年12月中旬、香港の取引所OKExに上場するとの発表や、ジャスティン氏の訪日で日本の取引所にもTRONが上場するのでは?という期待を受け、価格が上昇します。
2018年1月3日、ジャスティン氏がツイッターでアメリカの上場企業や大企業との提携をにおわせたことからさらに価格が高騰します。
現在は韓国や中国の政府による仮想通貨の規制が厳しくなり、仮想通貨全体が弱気相場となっています。
TRONの取扱い取引所
TRONは現在日本の取引所では買えません。
海外の取引所では、出来高の多い順にBinance(バイナンス)・Liqui・Coinnestで購入可能です。
バイナンスは日本人にダントツの人気で、おススメの取引所ですよ。TRONの出来高の6割はバイナンスで売買されたものです。
TRONの購入方法
TRONは日本円では買えません。
ビットコインやイーサリアムなどで購入します。
TRONの買い方は、以下の通りです。
TRONのウォレット
TRONには今のところ専用のウォレットがないのですが、ERC20トークンであるため、マイイーサウォレットの入金アドレス宛に送金することが可能です。送金されたTRONはICOに参加してトークンが振り込まれるようにウォレットに入金されます。
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