2018年1月29日、コインチェックのネム不正流出を凌ぐ事態になるのでは!?という不安が仮想通貨界隈を駆け抜けました。
それがテザー(通貨単位USDT)によるビットコインの価格操作疑惑です。
仮想通貨テザー
テザーの運営会社TetherLimitedは、顧客から受け取った米ドル分だけ仮想通貨テザーを発行します。
1米ドル≒1USDTです。
ビットコインの価格操作疑惑
TetherLimitedと取引所Bitfinexは同じ株主ですが、両者に疑惑が浮上します。
TetherLimitedが準備金以上のテザーを発行して、Bitfinexに送金した後、Bitfinexがビットコインのレバレッジトレードをしている…というものです。
その疑惑を2017年12月1日、ツイッターで指摘したのはライトコインの制作者チャーリー・リー氏です。
準備金の存在に疑惑
TetherLimitedが顧客から受け取ったお金は2400億円にもなると言われますが、その存在は不明な状態です。
果たして2400億円ものお金はどうなっているのか…それを調査するために、TetherLimitedは監査会社フリードマンLLPと契約を結びます。
ところが2018年1月月27日、TetherLimitedがフリードマンLLPとの関係を打ち切ったと噂が流れました。
匿名のレポート
2018年1月29日、仮想通貨界隈を震わせる不安要素が湧きあがりました。
匿名のレポートが「新規USDT発行後にビットコインの価格は上昇する傾向にある」と価格操作を指摘したのです。
レポートの内容は「2017年3月29日から2018年1月4日までのビットコインの価格上昇のうち、48.7%は91回にわたる新規テザー発行直後の2時間以内に起きている」というものでした。
なにが不安?
ここからが「テザー疑惑」の本題です。
仮想通貨は管理者のいない非中央集権通貨ですが、テザーにはTetherLimitedという管理者がいます。
つまりテザーは中央集権通貨です。
TetherLimitedが倒産したり、不正行為をすると、テザーの価格が暴落するのですね。最悪の場合、価値がゼロになるかもしれません。
さらなる不安?
もしもテザーが暴落したら、仮想通貨全体がパニックを起こし、今以上に仮想通貨全体の価格が下落する可能性もあります。
仮想通貨界隈は今、これを一番危惧しているのです。
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