犯罪者に多く利用される仮想通貨とは?
サイバー犯罪のアンダーグラウンド、ダークサイトではどのような仮想通貨が利用されているのでしょうか。
コインチェックでのネム(NEM)不正流出を受け、その資金の流れが気になる方もいますよね。
ダークサイトとは、ダークネットを利用して運営しているダークウェブ上の違法商業サイトです。闇サイト・ダークマーケット・ダークネット市場とも呼ばれます。
ダークサイトと言えば、2013年10月に運営者がFBIに逮捕されたことでビットコインの名が世界に広まり、その価格を10倍近くにまで押し上げるきっかけにもなった「シルクロード」が有名ですね。
違法なアンダーグラウンド世界では、ユーザーは匿名のまま全ての取引が行えます。
取引されるものは、内部告発資料・麻薬・武器・クレジットカード番号やセキュリティコード・パスポートや免許証のスキャンなどで、ハッカーが盗んだ仮想通貨も売買されています。
犯罪者が好む仮想通貨の銘柄は?
では、ダークサイトで決済に採用されている仮想通貨はどのような銘柄なのでしょうか。
Recorded Futureが150ものダークサイトのプラットフォームを分析した結果、
- ビットコイン採用率100%
- ライトコイン採用率30%
- ダッシュ採用率20%
- ビットコインキャッシュ採用率13%
- イーサリアム採用率9%
- モネロ採用率6%
…と判明しました。
やはり、ビットコインの次に誕生したライトコインが決済手段として択ばれているようですね。
ですが、さらに興味深い結果も出ています。
英語圏のプラットフォームでは、ビットコインに次いで採用率が高いのは、モネロ15%で、次はライトコイン11%になります。
そして東ヨーロッパのプラットフォームでは、ビットコインに次いで採用率が高いのは、ライトコイン35%で、次はダッシュ24%になります。英語圏で2番目に人気のあるモネロはわずか3%です。
英語圏の犯罪者たちは、匿名系仮想通貨モネロ(Monero)を決済手段に選び始めているようですね。
Recorded Futureでは、ビットコインは半年から1年ほどでダークサイトでの採用率が下がるだろうと予測しています。そしてその代わりに、ライトコイン(Litecoin)とダッシュ(Dash)が上位を占めるだろうとも語っています。こちらも興味深いですね。
まあ犯罪者たちもビットコインには辟易しているのでしょう(苦笑)。
2018年のICO調達額はすでに20億ドル
2017年におけるICO調達額合計は57億ドル(約6100億円)とされます。
そして2018年のICO調達額はすでに20億ドルに達しました。
おそらく今年は、昨年を上回る金額になるでしょう。
ちなみに今年の20億ドルにはテレグラムが行ったICOは含まれていません(後述)。
様変わりするICO
最近のICOは様変わりしています。
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ICOと言えば、仮想通貨の事前販売(プレセール)でした。
ところが今では、ICOそのものにも事前販売(プレセール)が行われています。
今やプレセールという単語は、ICOの高額購入者対象のICOに対して使われるようになりました。
ICOのプライベートセール
プライベートセールと呼ばれる、非公開のICOプレセールもありますね。
Telegram(テレグラム)が今年1月に行ったICOプレセールでは、8億5000ドル(約910億円)が調達されたことが話題になりました。
この非公開ICOはあと1回行われるとされ、前回同様に調達額は8億5000ドルの予定です。これが成功すれば、過去最高額の超絶大型ICOになります。
このプライベートセールに参加したのはわずか81人のお金持ち。
プレセールもプライベートセールも高額購入は必須ですが、割引率が大きく最安値で購入できるため、上場した時に大きな利益が得られます。1億円分買っても、それが100億円になれば大きいのでしょうね。
※記事内は全て1ドル107円で計算
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